![]() 1)一般的には赤ちゃんをあお向け寝にする。しかし、医師が特別な理由でうつ伏せ寝 を勧める場合は、医師からの指導を正しく守りましょう。 2)妊娠中及び赤ちゃんの周囲ではタバコは吸わない。これは、母親だけでなく、周りの 人も注意することが大切です。特に、妊娠中の喫煙はSIDSのリスク因子だけでなく、 胎児の発育に悪い影響を与えることが知られています。 3)赤ちゃんを暖めすぎず、厚着をさせたり厚い布団を使用したりしない。厚生省研究班 報告書では、赤ちゃんを布団や着衣で暖めるより部屋全体を暖かくする方がSIDSの 発生が低いことが示されています。室温を調節し、赤ちゃんが自由に動けるような着 衣、寝具が大切です。 (SIDSは窒息ではありませんが、硬いマットレスを使用することや、枕や柔らかい人形 をベットに置かないことも大切です。これらのものは窒息死の原因になることがあります) 4)出来る限り、母乳栄養にする。母乳は栄養面や感染を少なくすることに加え、母と子 のつながりを強めるなどの効果が知られています。 5)赤ちゃんを長い時間ひとりにしない。誰かが赤ちゃんと一緒にいるように心がけ、寝室も 家族と一緒が望ましい。特に、SIDSはその8割が生後6ヶ月までに起るので、最初の6 ヶ月は、重要項目に気をつけて下さい。 ![]() 1)意識の確認 赤ちゃんの足の裏を刺激します。全く反応がない場合は、まず1分間心肺蘇生法を行って から119番通報をして下さい。2人の場合は119番通報と心肺蘇生法を併行して行います。 通報については、できるだけ携帯電話を使用せずに普通の電話でするようにして下さい。 その方がスムーズに通報できます。 ![]() 2)気道の確保(空気の通り道を確保する) 片手で頭部を支え、他方の手であご先を軽く押し上げます。この時、あごに当てた手が 喉を圧迫しないように注意して下さい。 ![]() 3)呼吸をしているかの確認 空気の通り道を作った状態で赤ちゃんの胸の動きと腹の動きを見ながら、自分の頬を赤 ちゃんの口、鼻に近づけ呼吸の音を確認するとともに自分の頬に赤ちゃんの吐く息を感じ ます。この状態で10秒を超えない程度観察し、胸の動きがなく呼吸の音が聴こえない場 合には,人工呼吸が必要です。 ![]() 4)人工呼吸 呼吸がなければただちに人工呼吸を行います。方法は空気の通り道を作った状態で、赤 ちゃんの口と鼻をいっしょにあなたの口で覆って息を吹き込みます。最初に1〜1.5秒か けて赤ちゃんの胸が軽く膨らむ程度の強さでゆっくり2回吹き込みます。 ![]() 5)心臓が動いているかの確認 人工呼吸を2回行った後、次の事項を10秒を越えない程度で確認します。 ・呼吸をしているか? ・咳き込みがあるか? ・体を動かしていないか? これらの全てがない場合には心臓が動いていないと判断して直ぐに心臓マッサージを行い ます。この3つのうち1つでもあれば心臓は動いていると判断します。 心臓は動いているが呼吸がない場合には人工呼吸を下記のように行います。 ・新生児(生後28日未満)の場合は1〜2秒に1回 ![]() ・乳児(生後28日以上1歳未満)の場合は2〜3秒に1回 ![]() 6)心臓マッサージ 下の写真のように片手2本の指(中指と薬指)で、左右の乳首を結ぶ線より指1本分下の部 位を、胸の厚さのおおよそ1/3の深さまで圧迫します。圧迫回数は下記のとおりです。 ・新生児(生後28日未満)の場合は1分間に120回 ・乳幼児(生後28日以上1歳未満)の場合は1分間に100回 ![]() ![]() 7)人工呼吸と心臓マッサージの組み合わせ(心肺蘇生法) 呼吸がなく心臓が止まっている場合は人工呼吸と心臓マッサージを組み合わせて下記のとお り行います。 ・新生児(生後28日未満)の場合は3回の心臓マッサージと1回の人工呼吸 ![]() ・乳幼児(生後28日以上1歳未満)の場合は5回の心臓マッサージと1回の人工呼吸 ![]() 以上のとおり救急隊または病院関係者が到着し交代するまで繰り返し行って下さい。 ![]() ![]() |